


昨日、東京の有明にある武蔵野大学の経済学部で講義しました。
大学での授業は、昨年末の早稲田大学国際教養学部における英語での講義以来です。
今回は日本語だったので気楽でした。笑!
講義内容としては、
① 私が以前衝撃を受けた米国のプリンストン大学院での授業のやり方を紹介。
特に、「教えない」教育。(教えずに、自分の問題意識をトコトン突き詰めさせる教育)
② イラクのバグダッドでの大使館二等書記官時代、深夜に野犬100匹に襲われそうになり死と隣り合わせになった衝撃体験を通じて得られた動物愛護への気づき。
③ 外務省に入りたての頃、憲法9条改正派だった私が、イラクの大使館員時代に、イラン・イラク戦争に巻き込まれ、イランから多数のスカッド・ミサイル攻撃を受けたという、残酷な戦争現場を体験。この悲惨な現場体験を通じ、180度変わって憲法9条護持の信念を得たこと。
④ 米国大統領のSP関係者から聞いた「SPの初仕事は、大統領をいかに自分であれば暗殺できるかをまず考えること、その次に、その暗殺を防ぐにはどんな手段を取ればよいかを考え抜くこと」・・・米国流シミュレーション思考を披露。
⑤ 私が学生時代に、30回前後読み込んだ哲学者デカルトの著作(人間の認識力と論理学、そしてその限界)をベースに編み出した仕事対応マニュアルの考え方を披露。
⑥ あとは、外務省時代にアラビア語習得を命ぜられて(アラビア語通訳体験もあり)中東現地体験や勉強したことを通じて得た「イスラム原理主義者の哲学とその背景」をちょっとだけ紹介。この部分は、実際にアラビア語を話したり、アラビア語を書いたりしながら、楽しくお話しました。
(二枚目の写真の私の頭上の文字は、アラビア語で「アッラー・アクバル」(神は偉大なり))
また授業を通して、若い時の勉強というのは、「恥をかかねばダメだ!」、「恥をかくことを恐れては何もものにできない!」(特に英語力)、「勇気を持って体験してぶち当たっていかねば深い知識や認識は得られない!」ということを、自分の恥ずかしかった数々の体験を披露しながら叫んでおりました。(笑!)
学生さんも刺激を受けてくれたようで、大学関係者のご了解を頂いた上で、授業後の彼らの感想文の一部をご紹介します。


