私自身は、米軍による近い将来の北朝鮮攻撃の可能性は高いと見ています。
大ざっぱな理由としては、
1. 米国にとり、北朝鮮の脅威の存在は、周辺国等への米国製武器売り込みの絶好の機会として大きな利益につながっていましたが、核弾頭ミサイル配備の現実段階(10~20個の核弾頭ミサイル配備)になると、深刻な脅威が現実化するので放っておけなくなった感があります。
2. 中国にとっても、北朝鮮の存在は、従来nuisance value (厄介者の価値)として有効に機能していましたが、核弾頭ミサイルで北京や中国の主要都市を核攻撃できるとなると話が違ってきます。
中国としては、北朝鮮からの脅しを排除できるように脅威無力化をしたいところですが、さりとて自ら攻撃もできないので、ここは米軍による攻撃を非難しながらも脅威排除を現実化した方が得策です。
3. そうなると、米国・中国という大国間での握りの中で、
①大国の言うことを聞かない金正恩政権の抹殺と排除
②米軍の地上部隊を投入しない形での核施設や指導部への大規模攻撃(サイバー攻撃を含む)とその黙認
③北朝鮮の後継政権のあり方
④発生する難民問題や戦後復興協力等について日本等に金を出させる算段?等
⑤安保理決議が機能しない中、米国お得意の戦争正当化戦略を発動する外交(中国等を使い、北朝鮮に無理難題をふっかけて北朝鮮の暴発を誘って叩いていく)などなどが考えられます。