(その2)
「米国の攻撃時期はいつ頃か?」
湾岸危機等のように全面戦争の場合は、5隻以上の米国空母艦隊が集結したとの話があるので、チンタラ北上中のカールビンソン1隻体制では脅し程度でしょう。
北朝鮮の出方にもよりますが、ここ数日中に攻撃がなされる危険性はないと思います。
この点は軍事専門家の意見を求めたいところですが、空母艦隊が3隻程度集結し始める時点が攻撃のメドかなと思っています。
今回北朝鮮は、米国の攻撃本気度に恐怖を抱き、核実験やミサイル発射をできずに地上砲撃訓練にとどめました。
(アフガンで使った地下深度攻撃のSOAB爆弾も対北朝鮮心理戦の一環と言われています)
また、今回米国が攻撃の本気度を世界中に示したわけですから、中期的に見ても、北朝鮮が再度核実験をやった場合には、米国攻撃が正当化されるという素地が整ったと考えています。
「日本の対応はどうすればよいのか?」
私の見る限り安保理の動き等を勘案すれば、ロシアは枠外に置かれて米中主役の大国ゲームになっていますので、この場面での日本の出る幕はないように思います。
また下手に出過ぎたり、北朝鮮にテロ攻撃の口実を与えるような指導者の言動は厳に慎むべきだと思います。
なお、北朝鮮から日本への弾道ミサイルの飛行時間は7分程度ですので、政府が言い出している国民の避難訓練なるものも実効性に疑問符がつきます。
国民の安全・安心を守るためには、ここは、自衛隊のミサイル迎撃体制を頼むしかありません。
(ただ、読者の専門家から、迎撃用のSM3ミサイルは高度不足で機能しないのではないかという指摘を受けています)
同様に、核弾頭の他にVX・サリン弾頭(金正男氏の殺害に使われたと言われる)等の化学兵器が使われる場合の国民保護手段があるのかどうか、とても気になるところです。
多分、その危険が差し迫った時は、米軍が北朝鮮ミサイル基地やVX・サリン関係施設を事前急襲することに期待するしかなさそうです。
繰り返しになりますが、この文章は、米国の北朝鮮攻撃が起こる場合を仮定して、最悪のシミュレーション分析をしているものなので、皆さまに不安を与える意図は毛頭ありません。
何事も起こらないことを日々祈っております。


