前川さんとは思い出があります。
私が野田内閣時代、東日本大震災担当の総理補佐官として総理官邸に勤務していた頃、前川さんも文科省の代表として(確か肩書きは参事官だったと思います)、官邸に勤務されていました。
いつも落ち着き大人風で、とても優秀で誠実なお人柄でした。
私も、「この人は、間違いなく出世して将来文科省を背負う人材だな!」と感じました。
案の定、文科省の事務次官になられました。
ただ、巧妙に仕組まれた罠だったか否かはわかりませんが、従来からの慣行だった文科省の天下り実態が、彼が次官の時に問題視され、その詰め腹を切らされたのは残念なことでした。
加計学園に関する今回の証言については、前次官として個人的には黙っていた方が得策であるのに、敢えて火中の栗を拾ったことは、ご本人も述べておられるように総理官邸からの圧力に対して、余程「忸怩たる思い」をもったに違いありません。
TVでの証言の模様は、事実をありのままに言っておられ証言にブレがない感じです。
前川さんの人生をかけた正義感に心から拍手を送ります!
嘘で塗り固めた安倍政権の実態を暴いて欲しい!
加計学園の決め方には、他にもたくさんの疑問が投げかけられています。
さて、加計学園問題ですが、安部総理の親友の加計孝太郎氏が経営する大学のために、37億円相当の土地が今治市から無償譲渡され、96億円の補助金が国から支給され、開学後も毎年国から補助金が支給される由。
既に貴重なご指摘があるように、同じく予算を使うなら「給付型奨学金」(毎年たったの210億円)を拡大すべきだと思います。
関係者の話によれば、「なぜこんなに少ないのか?」との問いに、「国にお金が無いから!」との答えが返ってきた由。
おかしな話です!
「国会で前川前次官に証人喚問させてはっきりさせろ!」という国会質問に対し、安部総理は、「国会がお決めになることです」との答弁。
皆さん、御存知でしょうが、国会では各委員会の理事会が何でも決めます。
理事会の構成は各党の人数割り。
つまり、三分の二を占める与党・維新の思いのままということです。
どんなに民進党等の野党が叫んでも、与党が証人喚問反対なら実現しません。
まず、国政選挙で国会議員の人数を変えていくしか手がないのが実情です!
(写真はネットより)