総選挙を前に、立憲民主党で戦う私・末松義規の立場と経緯を申し上げます。
1.野党統一候補への期待
一昨日の小平市のルネ小平で行われた市民集会では、「打倒安倍政権!」を旗印に野党統一候補を模索してきた山口二郎先生(講師)や市民連合の方々から、この東京19区で統一候補が誕生していない現状に対して大きな懸念や失望感が表明されました!
同時に、野党統一候補誕生に向け最後まで努力して欲しいとの熱意が示されました。
昨日の西東京市の市民集会でも同様の見解が述べられました。
私としても、以前と変わらず野党共闘実現のために最後まで全力を尽くしてまいります!
さて、民進党から立憲民主党に移籍した私の経緯について、フェイスブックやツイッター等のネットで、事実と違う記述が散見されますので、ここで事実関係をはっきり述べたいと思います。(最近の記者会見でも明らかにしています)
2.野党共闘
民進党は、1強たる安倍政権が憲法9条改悪や安保法制を主張し始めてから、基本方針として「これに反対する野党はまとまって反対せねばならない」との立場から、野党共闘方針を確立しました。
外交官時代イラクのバグダッドでイランイラク戦争に巻き込まれ壮絶な戦争体験をした私はこの決定を支持し、これ以降、野党共闘を真剣に進め、ここ2年間ほど毎月、国分寺市民連合(元々は国分寺9条の会)の方々と一緒に、憲法9条護持や安保法制廃止、安倍政権打倒を国分寺駅の街頭で訴えてきました。
同様に、国立市・国分寺市・小平市・西東京市の安保法制平和デモ・集会・研究会に積極的に参加してきました。
今年に入っても、複雑な経緯のあった西東京市長選を別とすれば、今年4月の小平市長選挙や7月の国分寺市長選挙では、選対本部長を務め野党共闘を貫いてきました。
3.民進党への離党届(9月25日提出)の経緯
このように野党共闘を推進する私の姿を見て、従来から支援してきてくれた連合東京が、私に対して「共産党と一緒に活動する末松さんは支援しない!」として推薦撤回の方向を示唆しました。
「民進党の基本方針に従って行動してきたのに、私だけなぜ連合東京からの応援が得られないのか!」という思いにかられショックでした(今考えると、反共で戦ってきた連合東京の歴史からみると仕方なかったのかもしれません)。
さらに、ショックだったのは、この連合の措置に対して民進党では、誰もわたしを守ってくれたり、とりなしてくれたりする民進党幹部(当時)がいなかったことです!
このことが、私の民進党幹部(当時)への強い不信感と大きな感情的しこりとなりました。同様に、民進党幹部(当時)のはっきりとしない政策的立場やスピードの遅さ、山尾議員のスキャンダル等々に嫌気が差してきました。私の後援会の幹部や地元議員の方々とも何回か会合を重ねた結果、ご了解いただき、9月25日に党本部の長妻選対委員長に離党届を提出しました。
その2日後の27日に、民進党全体が雪崩を打って離党する事態になるとは、まったく予想だにしていませんでした!
4.立憲民主党に入るまでの経緯
後援会の方々と会合を重ねている間、私が離党するとしても、無所属出馬は危険だというご意見が大勢でした。というのは、民進党から刺客を送られる危険(事実、すぐさま刺客の動きが民進党から有りました)、これまでの民進党からの支援金の返還問題、選挙費用の調達問題、比例復活がないというリスク等々があったからです。
5年間浪人生活を送り最後のワンチャンスになるかもしれない総選挙を考えると苦悩の極地でした。
そのような中、支援者のお一人が、「小池新党関係者とパイプがあるので打診してあげるよ」と言ってくれました。
小池都知事と言えば、大胆なマスコミ操作や都議選の大勝利で、これから安倍政権を打倒できるかもしれないという世間の期待があり、この期待を一時的ながら私も持ったことは事実です。
そしてこの一時的な期待が、私の姿勢に対する多くの誤解を生んだのだと深く反省しています。
一方、断じて申し上げますが、私自身は、小池塾に通ったことも無ければ、小池新党に公認申請したことも無いし、小池新党関係者とは一度も会ったことはありません。
多分、私が野党共闘を熱心に推し進めてきた事実が小池新党側に周知されていたからだと思いますが、その仲介者のルートは結局何の動きもありませんでした。
同時に、小池都知事の憲法9条改悪・安保法制支持等への踏み絵発言、民進党議員への容赦のない仕打ち、民進党乗っ取り等、小池都知事が段階的に暴露してきた独裁的手法に怒りを覚え、浅はかで愚かだった期待感もふっ飛びました。
このような時に、枝野幸男さんが、中道・リベラル勢力の旗手となる「立憲民主党」を立ち上げてくれたので、同党に喜んで参加することとしました。
最後に、
野党がバラバラに出馬すると、結局潰し合って、利を得るのは安倍自民党政権だけです!!
なんとかして、野党統一候補を擁立するために、諦めずに最後まで努力することを改めて誓います!
末松義規