トランプ大統領に物申す!
北朝鮮ミサイル問題の軍事オプションは、米国のトランプ大統領が握っています。
北朝鮮の核ミサイル問題を踏まえれば、わが国はトランプ大統領との緊密な協力関係を変えるわけにはいきません。
それにしても、トランプ大統領の「自分ファースト外交」は問題です!
昨年末には、北朝鮮問題の平和解決を指導してきたティラーソン米国務長官の解任騒動が報道されたり、大統領弾劾につながるロシアゲート問題でフリン元特別補佐官証言などでトランプ大統領が窮地に陥ったことが報道されました。
追い詰められたトランプ大統領が大統領弾劾を避けるために北朝鮮との戦争を始めるという憶測が飛んで緊張感が高まりました。
同時に、大統領弾劾を押し進める勢力と言われるユダヤ・グローバル勢力に対して、トランプ大統領が打った一手が、「米国大使館のエルサレム移転」という衝撃的なものでした。
今後、中東和平問題が再燃し、海外の米国大使館や米国人がテロ被害に会ったり、様々なテロの危険性も一挙に高まりました。 (なお、米国のエルサレム決定を非難する国連決議に日本が賛成したことは評価しています)
さらに、中国との貿易不均衡問題で、中国から23兆円相当の米国製品購入約束を引き出し、得意になったトランプ大統領が中国の南沙諸島軍事基地建設を実質的に承認して口を出さなくなった感もあり、中国としては南沙諸島軍事施設を米国に認めさせるには安い投資だったと思っていることでしょう。
自分ファーストが前面に出て、不動産王としての商売のやり方を継続しているとしか見えないトランプ大統領の手腕に不安を抱かざるを得ません。
また、トランプ大統領が「アメリカ・ファースト」を主張し過ぎすれば、各国も皆「自国ファースト」主張し始め、世界がいつか来た大失敗の道を繰り返すでしょう。
北朝鮮ミサイル問題が解決するまではトランプと協調せざるを得ない日本の立場を考えると心苦しいのですが、米国のエルサレム決定を非難する国連決議に日本が賛成したことは評価しています。