

外務委員会では、最近の金正恩北朝鮮委員長の電撃的訪中の思惑や日本の対応、盗聴・サイバーセキュリティーの対応などについて河野外務大臣等と議論しました。
まず私の方から、金正恩電撃訪中の狙いとして、
①北朝鮮は、自らを取り巻く国際社会を分断することを狙っている。
つまり、中国と韓国を巻き込んで新たな平和攻勢をしかけ、さらにロシアを加えた形で新たな枠組みをつくる。その枠組でもって、日米韓中ロの連携を分断する。
究極は、米国の先制攻撃を封じることにある。
②平和路線の新たな攻勢を行うことで、平和路線と違う行動を抑制させ、4月から予定の米韓合同軍事演習を自粛させる。
③要は、「北朝鮮非核化」という自らの商品を、自分本位の条件づけで売ろうとし、相手の反応が気に入らなければ誤算にして、相手に失敗の責任をなすりつける。
④国際社会にとって重要なことは、北朝鮮の言葉ではなく、北朝鮮の行動だけを見ながら、強固な連帯を維持していくことである。
⑤拉致問題解決には好機なので、積極的に日朝外交に打って出るべきである。
これらに対して、河野外務大臣からも、北朝鮮が不可逆的な非核化するまでは、関係各国と連携を取り国際的な連帯を進めていく必要があることなどが示されました。
次に、スノーデンやウィキリークスなど数年前から情報漏洩が世界的大問題になっていることを踏まえ、官邸幹部や外務省幹部への盗聴捜査やサイバーセキュリティー対応を質問しました。
これらの点については、まだ納得のいく答弁は得られていません。
引き続き大きな関心を持って質問していきます。