いま動いている北方領土問題や沖縄問題に質問が集中しました。
元外務省である委員長の私が驚いたのは、北方領土問題についての質問に対して、河野太郎外務大臣が「これからの北方領土交渉に差し障る」との理由で、ほとんどまともな答弁をしなかったことです。
各質問者も気を遣って、現在の交渉関係のことを避けて、過去の政府の外交方針や過去の政府の言葉の定義等を質問していましたが、これらにほとんど答えない外務大臣を初めて見ました。
委員長の私からは、質疑時間を止めて、各党理事を呼び寄せてから、河野外務大臣に注意しましたが、結局答弁の内容は変わりませんでした。
前日の外務委員会における河野外務大臣の答弁は、もっとひどかった由。
国会で大多数の議席を与党が占めていることを背景に、国民の代表である国会の審議をないがしろにする河野外務大臣の極めて乱暴なやり方は、北方領土外交交渉という国民的コンセンサスが最重要な課題において「最悪な対応」と言わざるを得ません!!
